現場からトップに上り詰めた大原孝治氏

現場からトップにまで上り詰めたのが大原孝治氏です。今ではドンキホーテという超一流企業のトップにまでなったわけですが、過去にさかのぼって大原孝治のプロフィールを見るとスタートラインは現場の売り場で働いていた人だったことが分かります。それがトップにまでなるという事はどれだけ大変なのかという事が分かるはずです。組織というのは絶対的な存在で、下が上に従う事を当然とするもので、逆らうという事はまず考えられないというのが組織の常識といってもいいでしょう。ドンキホーテがこれだけの成長をすることが出来たのは、ひとえにこの大原孝治氏の力によることは間違いのないところですが、それを実行することが出来たという事に驚きを禁じ得ないというところがあります。社長に就任してもなかなか自分の考えを進めるという事は組織では難しいことになります。失敗を恐れてしまうからです。ことにトップになると失敗すれば信用を失うという事がありますから、出来るだけ失敗をしないようにという事を最優先で考えてしまうわけです。そのために決断が遅れて抜き差しならない経営難を招くという事は人がこれまで何度となく繰り返してきたことだといってもいいでしょう。

それをしないことが経営陣には求められるのですが、それに応えられる経営陣は少ないといえます。経営者が保身に走るという事は当然のように思われている所もありますから、そのような状況下で大原孝治氏が為してきた事というのは大きなものがあると考えて間違いありません。

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